MatchingMapは、人材マッチングのスピードと品質を上げることができる地図アプリです。マッチング業務に特化した地図機能を提供することに全力を注いでいるアプリですが、その機能の多くは地図を実務で利用しやすくするためのユーザーインターフェイスや各種機能によって生み出されています。では、「地図」そのものの価値とは何でしょうか。2023年11月28〜29日におこなわれた Salesforce World Tour Tokyoにて「AppExchangeシアター」に出展したレポートをお届けします。1. イベントのテーマは「AI」「ChatGPT」のニュースが記憶にも新しいですが、2023年はかつてなくビジネスで「AI」が注目された年だったのではないかと思います。今回のWorld Tourのテーマは「データ + AI + CRM + 信頼でこれからの時代をリードする企業へ」で、AIが掲げられており、会場の入口にもとても目を引く大きなブースが置かれていました。「Customer 360 Campground」と名付けられた東京のEXPO会場。雰囲気的にはコロナ禍以前と同じ活気を取り戻しているように見え、「あのころのWorld Tourが帰ってきた!」と感じました。今回、私たちがプレゼンをおこなった「AppExchangeシアター」も、このEXPO会場内に設置されました。co-meetingは会期中の2日間で合計3回のプレゼンをおこないました。今回ご紹介したのは人材サービス業向け地図アプリ「MatchingMap」です。2. AppExchangeシアター:人材マッチングのスピードと品質を上げる地図アプリ「MatchingMap」以下は、当日のAppExchangeシアターでお話した内容をまとめたものです。タイトルはMatchingMapをご紹介する際に、いつも利用しているものですが、このシアターでのプレゼンに合わせ、いつもと少し切り口を変えたお話になっています。MatchingMapとはMatchingMap(マッチングマップ)は、人材サービス業に特化した地図アプリです。MatchingMapを利用することで、人材マッチングの①スピードと②品質を上げることができます。①スピードを上げるスピードとは、具体的には以下の3点です。適切なマッチング候補を「抽出」するスピード 求職者の画面からボタン一つで地図を起動 雇用形態や条件、職種などの検索条件を設定しておき、あらかじめ絞り込まれた状態で地図に表示できる抽出した後の絞り込み検索のスピード 地図上でそのまま検索結果を絞り込み レスポンスが速いので、求職者の方と面談しながら操作しても快適に使える地図画面を起点として実施する各種業務のスピード 一括マッチングレコード作成機能や画面フローを利用した機能拡張により、地図に表示された情報を利用した各種実務処理を効率化②品質を上げる品質とは、具体的にはマッチング候補を抽出する品質です。対象となる地域の土地勘や経験を活かせるベテランの力は強力ですが、それに依存してしまうと新人や中途社員の戦力化に時間がかかり、担当者によって紹介できる求人・求職者にどうしても差が生まれてしまいます。MatchingMapを利用すると、よく使う検索条件や、マネジメントが最低限意識して欲しい検索条件をシステム側で設定しておくと、あらかじめ絞り込まれた状態で求人・求職者を表示できます。具体的には、あらかじめMatchingMapの検索フィルタに値が入った状態で地図を開けるわけです。これにより、新人もベテランも、誰でもワンクリックで最低限のロジックが考慮されたマッチング候補を抽出することが可能です。経験がなくても一定の品質で紹介候補を参照できますし、ベテランに対しても、慣れによる紹介先の偏りを防ぐ効果があります。もちろん、地図表示後に検索条件は自由に変更できますので、経験のあるベテランはその上で力を発揮することも可能です。つまり、紹介品質の底上げにも強化にも繋がるわけですね。「地図」を使うことの価値とは?このようなMatchingMapの特徴は、実は「地図」はあまり関係ありません。MatchingMapのマッチング業務向けの機能として、地図画面の周辺を補強することで実現していることばかりなのです。ですが、あえて地図を使っているのはお客様から求められているからに他なりません。今回のプレゼンでは、普段はあまり真剣に考えることのない、「地図そのものの価値」について考え直してみました。なぜ、地図が求められるのでしょうか?なにが、地図の価値なのでしょうか?地図の起源から考えてみましょう。地図とは、太古の昔から存在する「可視化」手段です。世界最古の地図の一つは、紀元前600年ごろにバビロニア粘土板で作られた、粘土板の世界地図だと言われています。人々に「世界のカタチ」を伝えることが目的だったとか。おそらく人々の識字率が低かったであろう古き時代において、人々に世界のカタチを伝える可視化手段としての「地図」の価値は、現代よりも高かったかもしれません。では、「可視化」の価値とは何でしょうか。可視化という言葉も、特にこのIT業界においてはよく聞く言葉ですが、こちらについても改めて調べてみましたが、主に「データ理解の促進」「インサイト(気づき、洞察)の発見」「効果的なコミュニケーション」の3つが可視化の価値とのことです。やはりよく聞くキーワードばかりですね。ただ、これらの3つの価値ですが、地図に置き換えて考えてみると、実に分かりやすくなります。実際に「データ理解の促進」から、私たちが地図を使うシーンを想像して考えてみましょう。たとえば、転職先の会社を探すときに、住所の一覧で探すのと地図で探すのとでは、どちらの方が場所をイメージしやすいでしょうか。場所を理解することが目的であれば、考える必要さえありません。圧倒的に「地図」のはずです。次に、「インサイト(気づき、洞察)の発見」です。転職先が決まり、通勤経路や勤務地周辺を調べるときには皆さんも地図を使われると思います。転職先ではなくても構いません。適当に目的地を決めて、地図を開いてみてください。思ったより駅から近いとか、コンビニも普通にありそうだとか、ちょっと目的地までの道のりが単調で飽きそうだなとか、軽く地図を眺めるだけでもさまざまな発見があるはずです。まさに「インサイト(気づき、洞察)の発見」ですね。最後に「効果的なコミュニケーション」ですが、これは説明不要ですね。地図を利用してコミュニケーションを取ったことのない人を見つけることは難しいのではないでしょうか。旅行の打ち合わせをしたり、自宅やオフィスへの道順を説明したりするときに、必ず地図を利用していると思います。以上です。可視化には価値がありますね。そして、可視化の価値を簡単に説明できる地図は、可視化手段としてかなり優れたものであることがわかると思います。さすがは太古からの可視化手段です。人材マッチングで「地図」を使うことの価値以上の話をふまえ、改めて、お客様が地図が求める理由や、人材マッチングで地図を使う価値を考えてみます。商談のなかでお客様の課題をヒアリングしていると「戦力化が早くなったような気がします」と言われることがあります。当初は、「キャリアアドバイザーによるマッチングのバラツキをなくすこと」が、戦力化のためには重要なのだと考えていました。ただ、改めて地図の価値を考えていると、それ以上に「地図を使ってマッチング業務をおこなうこと」自体に、戦力化を促す効果があるかもしれないこと気づきました。地図には「データ理解の促進」と「インサイトの発見」を促す可視化手段です。日々の業務で求職者の方々が希望する地域周辺の地図を見ることで、土地勘がついたり、求人・求職者の分布の傾向に何か気づきや洞察が生まれるかもしれない。むしろ、生まれないわけがないような気もします。仮にそうだとすれば、日々の業務で地図に触れ続けること自体に「教育効果」のようなものがあるのでしょう。また、お客様に事例インタビューをしてみると、以下のように地図を効果的に使っていらっしゃいました。求人が載った地図をスマホで撮ってLINEで共有することで、求職者の方がどれだけの求人があるかがイメージしやすくなり「いい求人が見つかるかも」という期待感を持っていただきやすくなる単に「このエリアで希望にマッチする求人は4件です」ではなく「このエリアには求人がぜんぶで20件あり、そのうちマッチするのは4件です」と説明する際に、地図を使って対比してみせることで「ちゃんと探してくれているんだ」という信頼感と、「本当に4件しかないんだな」という納得感を持っていただきやすくなる地図を介して求職者の方とコミュニケーションを取ることが、キャリアアドバイザーの信頼性や紹介内容の説得力の向上につながっているように見えます。こうしたお客様の印象的なお話を振り返ると、それぞれ地図の価値をしっかりと活かしているのですよね。地図に触れ続けることそのものに価値があり、そして、地図の上でマッチング業務を快適に、効率的に実施できる。これがMatchingMapが皆さまに提供する価値であると考えています。MatchingMapは「人材マッチングのスピードと品質を上げる地図アプリ」ですが、「人材マッチングのスピードと品質を上げる地図アプリ」と、地図の価値を改めてしっかりと認識し、より地図の価値を高めていけるようなアプリにしていきたいと思える2日間でした。今回のプレゼンはアーカイブ配信もしております。ご興味のある方は以下のURLよりご覧ください。https://matchingmap.co-meeting.co.jp/news/ondemand-swtt2023-theatherまた、MatchingMapの紹介資料も以下よりご請求いただけます。https://matchingmap.co-meeting.co.jp/requestinfo3. おまけ会場では、毎度おなじみ「スタンプラリー」や「千本引き」などのお楽しみイベントも開催されていました!私は子どもへのお土産にAstroのぬいぐるみがほしかったのですが、ボールペンという結果に…(見かねた同僚が、マグネットをくれました)。次の機会に、また会場で皆さまとお目にかかれることを楽しみにしております!